プラスチックコーティング事業

プラスチック筐体塗装

プラスコートが得意なプラスチック素材への導電塗装

プラスコート株式会社は、下記の各種プラスチック塗装のスペシャリストです。
多種多様なプラスチックに当社の高い技術力と知識によって、密着が困難な素材に対してもスプレーコーティング(塗装)が可能です。

プラスコートでは創業当初より、EMC・ノイズ対策としての電磁波シールド用導電塗装を手がけてまいりました。
近年、電磁ノイズによる機器の誤動作の問題が徐々に一般の人々にも知られるようになり社会問題化しつつあります。
また、電子機器や無線機器の高周波化にともない、これらの問題はいっそう顕在化し今後さらに広がるものと思われます。 
プラスコートでは、このような問題に対処するため、電磁波シールド技術の開発、およびこの技術を応用した製品の開発を積極的に行なっております。

樹脂の種類に適した塗装が求められます。

樹脂の種類によって様々な特性がありますので、それぞれの特性に合った導電塗装が必須です。

不適切な塗装を施した場合、導電効果が見込めないばかりか、素材に悪影響を及ぼしたり劣化の原因になるので、専門知識・技術のある企業へまずはご相談されますことをお勧めいたします。

樹脂素材の特徴と塗装の関係性を下記表にまとめています。ご参照ください。

                

樹脂の種類熱硬化性
熱可塑性
特徴耐熱温度
(°C)
耐溶剤性塗装上の
留意点
PF
(フェノール樹脂)
熱硬化性電気絶縁性・硬度・寸法安定性130~205 〇 剥離剤・付着性(要プライマー)
PUR
(ポリウレタン樹脂)
熱硬化性強靭性・耐薬品性・耐摩耗性107~204 〇 剥離剤・発泡 付着性(要プライマー)
PS
(ポリスチレン)
熱可塑性透明性・剛性・加工性60~93 × 希釈溶剤の選定に注意
ABS樹脂熱可塑性機械的強度・成型性・2次加工性70~107 △ 希釈溶剤の選定に注意
AS
(アクリルスチレン)
熱可塑性透明性・機械強度60~98 △ 希釈溶剤の選定に注意
PVC
(ポリ塩化ビニル)
熱可塑性耐薬品性・難燃性・電気絶縁性55~75△~〇可塑剤移行
PP
(ポリプロピレン)
熱可塑性耐薬品性・耐溶剤性・軽比重55~110 〇 専用塗料・付着性
PMMA
(アクリル)
熱可塑性透明性・対候性・表面硬度70~98 △ 希釈溶剤の選定に注意 アルコール系に弱い
PC
(ポリカーボネート)
熱可塑性耐衝撃性・透明性120~150 △ 希釈溶剤の選定に注意 (強度低下)
PBT
(ポリブチレンテレフタレート)
熱可塑性長期耐熱性・耐衝撃性・
表面光沢性・耐熱性
150~220 〇 金属用塗料の使用可
付着性(要プライマー)

※耐溶剤性が高い樹脂は塗料の密着(付着性)が悪くなる傾向。また、耐溶剤性が低すぎると塗料によって樹脂が侵される場合もあります。

プラスチック筐体への電磁波シールドコーティングが得意です。

電磁波シールドコーティングは、電子機器の筐体に行う加工ですので、筐体内部の機器はそのままでEMC対策を行えます。

電磁波シールドコーティングは、電子機器の筐体に直接行う加工すので、設計変更することなく加工が出来、対策を行えます。

メーカー様にとっての筐体コーティング 3つのメリット!

 

①メーカー様は、回路設計等に変更を加えることなく簡単にEMC対策を行うことが出来ます。

回路にEMC対策を行ったうえで電磁波シールドコーティングを行えば、さらに強力にEMC対策を行うことが出来ます。

③既に開発済み、製品化済みの製品に対して、設計を変更することなく、電磁波シールドコーティングを行うことが出来ます。
 またマスキング技術により、導電塗装の要・不要ヵ所について、細かな対応が可能です。

 

電磁波シールドコーティング(導電塗装)

電子機器等の樹脂筐体の裏側に高導電性のコーティングを施すことで、電磁波を反射します。

外部からの電磁波の進入および内部からの放出を共に防ぐことができ、EMC対策に必須の技術です。

機能性塗装(放熱・絶縁・抗菌・抗ウィルス・その他)

各種機能性塗料をコーティングすることにより機能を持たせる加工です。

化粧塗装

商品に艶出し・艶消・加色等でデザイン性・意匠性を加え、商品価値を高めるコーティング加工です。

表面処理(イトロ処理)によって、通常は直接コーティング出来ないもの(PP,POM,PPS) にも密着する事が出来ます。

医療機器・分析機器・計測機器メーカーさんにお伝えしたい!電磁波シールドは万全ですか?

今なぜ?導電塗装が注目を浴びるのか?

導電塗装とは、製品に「機能」を与える塗装です。
プラスチックなど(絶縁体)に導電性を与える事により、回路などがノイズの影響を受けて誤作動する要因を低減することが出来ます。

医療機器、精密機器など、電子機器において電磁波干渉によって起こる誤作動問題への対策は近年必要不可欠です。
対策のない製品では、自社ブランドへの信頼を損ないかねません。

しかしながら、導電塗装には難しさもあります。

効果の高い導電性能を維持するために専門知識が必要です。

導電性コーティングを維持するための様々な要素

・導電性能
・防ぎたい周波数帯
・使用温度
・塗膜の形成
・素材との密着性
・最適な導電塗料の選定
・使用環境

製品や用途によって塗料も施工方法も異なります。間違った方法で施しても効果は期待できません。

プラスコートでは専門知識のある導電塗装のスペシャリストが、御社の製品に最適なコーティングを提案させていただきます。
試作品の企画からお手伝いさせていただきますので、お気軽にご相談ください。

他社様の事例

 

 O社様(医療機器)

 血液分析装置

機器内面にシールドコーティングを
施工、ニッケル導電塗料を使用して
います。
また、外観面に化粧塗装も施工し、
シールド塗装と外観面化粧塗装の
両方を当社工場で施工。

 

 F社様(船舶用機器)

 船舶用GPS通信機器・魚群探知機

内面にシールドコーティングを施工
銀銅系導電塗料が採用されています。
抵抗値を対角及びその他指定箇所で
測定。シールド塗装と外観面化粧
塗装両方を当社工場で施工。

プラスコートでは、下記のような各種 導電塗装性能テスト結果の資料(pdf)を無料提供させていただいております。
詳しくはこちら

プラスコートにできること

【提案力】
遮蔽したい周波数帯や樹脂の種類によって、最適な塗装方法と導電塗料を選択し、ご提案させていただきます。

【技術力】
導電塗装はじめ、プラスチック樹脂への様々なコーティング加工を行っています
各種化粧塗装(加色、装飾性付与など)機能性塗装(耐摩耗性、絶縁性、抗ウィルス性など)一般的に塗料との相性が悪いとされる、樹脂に対して塗料との密着性を高める様々な工法、ノウハウを持っております。
マスキング力に自信あり。細やかなマスキング対応が可能です。

【対応力】
小ロット対応可。1個からお引き受けいたします。
量産加工を行う前に試作検証から始めることも可能です。

【品質管理】
プラスコートの導電塗装は全数を抵抗値にて管理しております。また、ご要望があれば抵抗値検査証を作成し、
ご提出させていただきます。

プラスコート創業36年の実績

プラスコートは創業以来、多種多様なプラスチックに各種導電塗料をスプレーコーティング(導電塗装)する技術を研鑚して参りました。結果確かな技術が各方面で認められ、各種認定や、共同研究への参画も果たしております。

UL QMRX2認定工場

導電塗料 104n(ニッケル導電塗料)の塗装に対する、UL認定工場として登録されております。
導電塗装で、UL認証取得がご必要なお客様は、ぜひお問い合わせください。

ISO認定

ISO14001 、9001を取得しています。 (審査会社:ASR)

地域未来牽引企業

プラスコートは2020年10月経済産業省の「地域未来牽引企業」に選ばれました。

産官学共同研究(京都大学)への参画

プラスコート株式会社ではコードレス(分散型)電源の早期事業化に向け、文部科学省COI STREAM
(革新的イノベーション創出プログラム)の中心企業として日々研究を行なっています。

よくあるご質問

導電塗装について

【Q】導電塗装試作の最短納期を教えてください。
【A】特急仕上げはご相談に応じます。加工内容にもよりますが、最短2日間で可能です。納期についてはお問い合わせください。
【Q】導電塗装または機能塗装のおおよその価格を教えてください。
【A】コーティング加工または塗装は、コーティング(塗装)の複雑さ、マスキングの要/不要、要求品質、基材樹脂の種類等によって、 同程度の大きさの品物であっても、価格が大きく異なります。
まずはコーティング箇所を明記した図面をFAX等でお送りいただき、コーティングにより付加したい機能、ロット数量、基材樹脂の種類をご連絡ください。営業担当者からお見積りを送らせていただきます。
【Q】電磁波シールドコーティングは、他のEMC対策と比較して、どのような利点がありますか?
また、どのような場合に、電磁波シールドコーティングを使用すればよいですか?
【A】電磁波シールドコーティングは、電子機器の筐体に行う加工ですので、筐体内部の機器はそのままでEMC対策を行えます。したがって、回路設計等に変更を加えることなく簡単にEMC対策を行うことが出来ます。また、回路にEMC対策を行ったうえで電磁波シールドコーティングを行えば、さらに強力にEMC対策を行うことが出来ます。加えて、既に開発済み、製品化済みの製品に対して、設計を変更することなく、電磁波シールドコーティングを行うことが出来ると共に、既に製造済みの製品に対しても容易にEMC対策を施すことが出来ます。
【Q】電磁波シールドコーティングには、導電塗装、真空蒸着、樹脂メッキがありますが、どれを選 択すればよいですか?
【A】各方法に一長一短がありますが、プラスコートでは、基本的に導電塗装をおすすめしております。
真空蒸着や樹脂メッキの場合には、それぞれのコーティング以外に塗装を行う必要があります。真空蒸着の場合には、蒸着膜の密着をよくするために下塗り塗装をあらかじめ行う必要があります。また、樹脂メッキの場合には、表面までメッキ膜が付いてしまいますので、 表面に対して化粧塗装を行う必要があります。
これらのことを考えますと、一回の塗装だけで仕上がる導電塗装を行うほうがメリットがあると考えます。
また、導電塗装であれば、1個だけでも行うことができます。
【Q】導電塗装にも、種類(銀フィラー、銀銅ハイブリッドフィラー、ニッケルフィラー)がありま すが、どれを選択すればよいですか?
【A】銀の導電塗料は、電磁波シールド性能は一番良いのですが、価格がきわめて高いということが欠点です。 銀銅の導電塗料は、リーズナブルな価格で高い性能が得られますので、オールラウンドプレーヤーといえます。 ニッケルの導電塗料は、通常のシールド性能は他に比べて若干劣りますが、耐候性に優れる点と、磁性体であることなどによりよくご使用いただいております。
また、周波数によっても違いがありますので、シールドしたい周波数や必要なシールド性能等により選択するとよいでしょう。

導電塗料について

【Q】導電塗料には種類があるようですが、どの様な色目ですか?
【A】実際の色目とは若干違ってはまいりますが、下の写真をご参考にしてください。
【Q】塗装サンプルをいただくことは出来ますか?
【A】実際に塗装イメージや色目についてご確認いただける塗板サンプルを用意いたしますので、お気軽にお問い合わせください。
【Q】各塗料の特徴やシールド性能を教えてください。
【A】こちらのページに掲載しています。ご不明点等ございましたらお問い合わせください。

まずはご相談ください。【各種 導電塗装性能テスト結果】無料配布中

各種 導電塗装性能テスト結果の資料(pdf)を提供(無料)させていただくことも可能です。
ご希望の資料をお問い合わせフォームの詳細欄にご記入ください。

お取り寄せいただける導電塗装性能テスト結果(PDF)

導電塗装性能テスト

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    任意表面抵抗値

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    プラスコート株式会社 会社概要

    創業36年の実績・知識・ノウハウ
    >>>プラスコート株式会社 コーポレートサイト

    商号プラスコート株式会社
    創立1984年5月
    所在地本社
    〒613-0024
    京都府久世郡久御山町森川端91-1
    電話 075-632-1568 FAX 075-631-4703

    クリエイティブLab
    〒612-8374
    京都市伏見区治部町105
    京都市成長産業創造センター(ACT京都)304
    電話 075-606-2558 FAX 075-606-2557
    資本金1,000万円
    代表・役員代表取締役社長 安田知穂
    常務取締役   杉本達哉
    相談役     佐藤邦弘
    相談役     佐藤文子
    主な取引先㈱荒木製作所 榛木金属工業㈱ 岡本化成㈱
    ㈱UACJ金属加工 肥田電器㈱ ㈱堀場製作所
    NISSHA㈱ 明興産業㈱ 椿本興業㈱ ㈱槌屋 
      ※敬称略
    取引銀行京都信用金庫 久御山支店
    京都銀行    大住支店
    京都中央信用金庫 久御山中央支店
    南都銀行   宇治大久保支店
    三井住友銀行  伏見支店
    工場設備・塗装ライン 5ライン・ロボット自動塗装機 2基 ・真空蒸着器 1基 

    ・イトロ処理装置 1基・サンドブラスト機 1基・電気乾燥炉 MAX300℃ 3基・電気乾燥炉 MAX500℃ 2基(フッ素樹脂用)・電気乾燥炉 MAX1700℃ 1基(セラミック、陶磁器用)・電気乾燥コンベヤー5M 3基

                                         
    事業内容■コーティング事業:
    ・電磁波シールドコーティング(導電塗装、真空蒸着)
    ・プラスチックに対する各種機能性コーティング
    ・プラスチックに対する意匠性コーティング
    ■クリエイティブ事業(研究開発事業)
    ・導電塗料、導電ペースト、その他導電性材料の開発・販売
    ・機能性塗膜、機能性フィルム、その他機能性材料の研究・開発
    ・EMC関連製品の販売

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